老人ホームとは
老人ホームとは、高齢者が日常生活を安心して過ごすための住まいで、介護や日々の生活支援を受けることができる施設です。
老人ホームにはさまざまな種類があり、それぞれが独自のサービスを提供しています。老人ホームへの入居は、高齢者本人やその家族にとって大きな決断であり、ライフステージにおける新たな門出となる、といえます。
介護サービスが受けられる住まい
老人ホームでは基本的に、入居者が必要とする介護サービスが提供されます。介護サービスには食事の提供や身の回りの世話、薬の管理、医療面での支援などがあります。
専門の介護職員が24時間体制で常駐し、急に体調を崩した際の対応なども行います。また、高齢者の心身の健康を維持するために、リハビリテーションやレクリエーションなどの活動も行われ、生活の質を高めるサポートが提供されているのです。
基本的にロングライフを想定としている
老人ホームの設計は、高齢者が老後の長い時間をそこで過ごすと想定し、暮らしやすさ、安全性、快適性が重視されています。
居室はプライベートが保たれるよう配慮され、共用スペースでは交流の場が設けられることが多いです。また、段差をなくしたバリアフリー設計や、手すりの設置など、介護が必要な高齢者でも安全に移動できるような工夫がされています。何よりも、利用者が健康に長く生活できることを目指して運営されています。
イベントが充実している
老人ホームは、介護や生活の場を提供するだけでなく、入居者が楽しく過ごせるように様々なイベントを充実させている場合が多いです。季節の行事をはじめ、音楽会や工芸活動、地域との交流イベントなどのプログラムが用意されていることもあります。
こうしたイベントは、社交の場となり、精神的な健康を保つために非常に重要です。さらに、個々の趣味を生かした活動ができるような環境も整えられていることが多く、充実した老後生活をサポートする上で、重要な役割を担っています。これらのイベントを通じて、入居者は新たな友人を作ったり、生活に張り合いを持ったりすることができるのです。
デイサービスとは
老人ホームと混同されがちな「デイサービス」ですが、この二つには大きな違いがあります。デイサービスは、自宅で生活している高齢者が、日中だけ施設に通い、様々なサービスを受けることができるシステムです。
事業所によって内容は様々ですが、健康管理からレクリエーション、機能訓練など、それぞれのニーズに合わせたプログラムが提供されています。
日帰りで特定のサービスを受ける
デイサービスを利用する一番の目的は、日帰りで特定のサービスを受けることにあります。高齢者が自宅を離れ、社会とのつながりを持つための場としても機能しており、孤立を防ぎながら社会参加を促進する効果も期待されています。
また、身体的なリハビリテーションや認知機能の維持・向上など、専門的なケアが必要な方にとっても有益なサービスを提供している場所もあります。一般的には、食事や入浴のサポート、機能回復訓練などが行われています。
施設に住みはしない
デイサービスでは、泊まることが出来るサービスを提供している事業所もありますが、基本的に、朝自宅から施設へ向かい、夕方には再び自宅へ戻るという日帰りのサービスの形態をとっています。
利用者は、自宅というプライベートな空間を維持しながら、施設での社会性や必要なケアを享受することができるのです。また、家族が日中仕事などで家を空ける間の支えとなり、重要な役割を担っています。
老人ホームとデイサービスは併用可能?
老人ホームとデイサービスとの併用は、多くの場合可能とされています。併用することで、老人ホームでの生活のサポートと並行して、デイサービスを通して外部の様々な刺激を受けることができるでしょう。
ただし、それぞれの施設によってサービスは異なりますので、実際に併用を検討する際には、事前にサービス内容やルールを確認し、関係者との相談を通じて最適なプランを立てると良いでしょう。
住宅型有料老人ホーム
住宅型有料老人ホームは、基本的な生活支援や安否確認サービスを中心に提供する施設です。ここでは、日中活動するための共用スペースがありますが、医療や介護サービスは限定的かもしれません。
ですので、日中だけデイサービスに通うことで、専門のスタッフからのリハビリテーションや趣味活動などの活動を楽しむ時間を増やし、より充実した日々を送ることができるでしょう。
サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅は、基本的な生活サポートとセキュリティを提供する住居ですが、集中的な医療ケアや専門的なリハビリテーションサービスは限られていることが多いです。
こうした住宅では、自宅に近い形で生活しながら、必要に応じて外部のデイサービスを利用することができます。
介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームは、介護が必要な高齢者を対象とした施設であり、日常生活の介助から医療サービスまで、幅広いニーズに対応可能です。
このタイプの老人ホームに住む場合、施設内で提供されるサービスだけで生活することが一般的で、デイサービスなど他の介護保険サービスを同時に利用することはできません。
グループホーム
グループホームは、認知症の方を対象に少人数で共同生活をしながら、家庭的な環境での支援を受ける施設です。
グループホームでの生活をベースにしつつ、一定の時間を外部のデイサービスで過ごすことで、コミュニケーションの不足を解消し、新たな刺激を受けて生活に豊かさを加えることができるでしょう。
健康型有料老人ホーム
健康型有料老人ホームは、介護サービスが必要な状況にあるわけではない健康な高齢者に向けた施設です。入居者は自立した生活を基本としていて、日中活動や専門的な介護やリハビリテーションサービスの提供は限定的です。
ですので、デイサービスを利用することで、さらに充実したレジャー活動や健康維持に役立つプログラムに参加することができます。
さくらリバースについて
さくらリバースでは、お住まいの施設やご自宅にお伺いして、リラックスできる空間でのリハビリや鍼灸マッサージをお受けになることが可能です。
お一人お一人の健康状態に合わせたオーダーメイドのケアをご提供し、日常生活の質の向上をサポートしたいと考えております。お気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は、老人ホームとデイサービスの違いと、それらの併用の可能性について解説しました。老人ホームは、介護サービスが受けられる住まいとして長期間の居住を想定した施設です。これに対し、デイサービスは日帰りで特定のサービスを受ける施設であり、施設に宿泊することは基本的にありません。
老人ホームとデイサービスは、条件に応じて併用することができ、それぞれのサービスを補完し合う形で高齢者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に役立てることができます。
老人ホームとデイサービスは異なる機能を持ちつつも、高齢者の生活を支えるための大きな柱であり、それぞれが連携して豊かな老後をサポートするために存在しています。
本記事の情報を踏まえ、自分や家族に合ったサービス選びに活かしていただければ幸いです。