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若年性アルツハイマーとは?診断,症状,チェックリストなど

監修:市姫 久春
2025年02月28日
若年性アルツハイマーとは?診断,症状,チェックリストなど
若年性アルツハイマーは、高齢者だけの病気ではありません。

働き盛りの40代・50代で発症することもあり、仕事や家庭に大きな影響を及ぼします。しかし、初期症状はストレスや疲れと勘違いされやすく、診断が遅れることも少なくありません。

本記事では、若年性アルツハイマーの症状やチェックリスト、診断方法について詳しく解説し、早期発見・適切な対処法を探ります。
目 次

若年性アルツハイマーとは?

若年性アルツハイマーとは、65歳未満で発症するアルツハイマー型認知症のことを指します。

一般的なアルツハイマー型認知症と同様に、記憶力や判断力が徐々に低下し、日常生活に支障をきたす病気ですが、働き盛りの40〜50代で発症することが多い点が特徴です。

若年性アルツハイマーの現状

日本における若年性アルツハイマーの患者数は、約3.57万人(2020年の調査)と推定されています。

これは、18〜64歳の人口10万人あたり50.9人に相当します。年齢別の発症率を見ると、50歳以降に急激に増加し、特に55〜64歳での有病率が高いことがわかっています。また、若年性アルツハイマーは男性にやや多い傾向があります。
参考:厚生労働省

高齢者のアルツハイマーと比べて診断が遅れやすいことも問題視されており、「仕事のストレス」や「単なる物忘れ」と誤認され、受診が遅れるケースが少なくありません。そのため、診断時にはすでに進行していることが多いのが現状です。

若年性アルツハイマーの進行と寿命

若年性アルツハイマー型認知症を発症した後の平均寿命は約10〜15年とされています。これは若年性認知症の中では比較的長いほうで、前頭側頭型認知症は約6〜9年、若年性レビー小体型認知症は約7年程度とされています。ただし、これはあくまでも統計上の目安であり、実際の生存期間には個人差があります。

ただし、若年性認知症の最も大きな特徴は、進行が早いことです。特に40代で発症した場合は、高齢者の2倍以上の速さで進行するとされています。

若年性認知症と高齢者の認知症の違い

若年性認知症は高齢者の認知症と比べると進行が早く、仕事や家庭への負担が大きいのが特徴です。また、診断が遅れがちで、周囲の理解を得にくいことも課題となっています。

発症年齢:若年性認知症は40〜50代、高齢者の認知症は70代以降が多い。
進行速度:若年性認知症のほうが進行が早い傾向。
仕事・家庭への影響:働き盛りで発症し、収入減や育児・親の介護が重なることがある。
徘徊リスク:若年性は体力があるため遠くまで歩き回る可能性が高い。
周囲の理解:高齢者の認知症と違い、「単なる疲れ」と誤解されやすく、診断が遅れがち。

若年性アルツハイマーの原因

認知症には、アルツハイマー型や脳血管性、前頭側頭型、アルコール性などさまざまな種類があり、それぞれ発症の原因となる病気が異なります。代表的な認知症の種類について見ていきましょう。

アルツハイマー型認知症

若年性認知症の中で最も多い原因が、アルツハイマー型認知症です。脳にアミロイドβというタンパク質が蓄積し、神経細胞がダメージを受け、脳の萎縮が進行していくことで発症します。

記憶障害が最初に現れ、次第に判断力や理解力が低下します。進行すると日常生活にも支障が出るようになります。遺伝的要因が関係することが多く、家族に認知症の既往歴がある場合、発症リスクが高まると考えられています。
参考:政府広報オンライン

脳血管性認知症

脳梗塞や脳出血など、脳の血管が詰まったり破れたりすることで発症する認知症です。脳の血流が悪くなり、神経細胞がダメージを受けることで認知機能が低下します。

記憶障害だけでなく、手足の麻痺や言語障害が出ることがあり、症状の現れ方がまだらになるのが特徴です。高血圧や糖尿病などの生活習慣病が原因となることが多く、食生活の改善や運動が予防に有効とされています。
参考:公益財団法人長寿科学振興財団

前頭側頭型認知症

脳の前頭葉や側頭葉の神経細胞が萎縮することによって発症する認知症です。アルツハイマー型認知症と違い、記憶障害よりも人格や行動の変化が顕著に表れます。

感情のコントロールが難しくなり、怒りっぽくなる、社会的ルールを守れなくなるといった行動が増えます。常同行動(同じ行動を繰り返す)も見られます。若い世代で発症することが比較的多く、特に40〜50代での発症率が高いとされています。
参考:難病情報センター

レビー小体型認知症

脳にレビー小体と呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積することで発症します。認知機能の低下だけでなく、パーキンソン病のような運動障害や、幻視(実際にないものが見える)といった症状が特徴的です。認知機能の変動が大きく、ある時はしっかりしていても、急にぼんやりとすることがあります。

また、幻視が現れやすく、「そこにいない人が見える」といった症状が特徴的です。若年性の場合、パーキンソン病を合併することが多く、手の震えや筋肉のこわばりが強くなる傾向があります。
参考:政府広報オンライン

外傷性認知症

交通事故やスポーツによる頭部外傷が原因で発症する認知症です。脳へのダメージが蓄積し、記憶障害や判断力の低下が引き起こされます。

記憶障害や集中力の低下に加え、感情のコントロールが難しくなることが特徴的です。若い世代では、ボクシングなどの激しいスポーツの影響で発症することがあります。
参考:慢性外傷性脳症(CTE)

アルコール性認知症

長期間にわたる大量の飲酒が原因で発症する認知症です。アルコールの過剰摂取により、脳の神経細胞がダメージを受け、記憶障害や認知機能の低下を引き起こします。

記憶が曖昧になったり、時間や場所の認識ができなくなることがあります。進行すると、判断力の低下や妄想が現れることもあります。若年性の発症例では、長年の飲酒習慣が影響していることが多いため、アルコール依存症と併発するケースもあります。
参考:e-ヘルスネット

若年性アルツハイマーになりやすい人の特徴 

若年性アルツハイマーは、高齢者のアルツハイマーと同じような症状を示しますが、発症する人には一定の傾向が見られます。遺伝的な影響のほか、生活習慣や性格の特徴が関係しているケースもあります。

遺伝的要因がある人

アルツハイマー型認知症は、家族内で発症するケースがあり、特に若年性の場合は遺伝の影響が強いと考えられています。家族に認知症の既往歴がある場合、発症リスクが高くなる可能性があります。

生活習慣の乱れがある人

日々の生活習慣も脳の健康に大きく影響します。特に、以下のような習慣を続けている人は注意が必要です。
・過度の飲酒や喫煙
 アルコールの過剰摂取や喫煙は、脳の神経細胞にダメージを与えることが知られています。
・食生活の偏りや運動不足
 栄養バランスの悪い食事や運動不足は、動脈硬化を引き起こし、脳への血流が悪化することで認知機能の低下を招く恐れがあります。
・睡眠不足や慢性的なストレス
 質の悪い睡眠が続くと、脳内の老廃物の排出がうまくいかず、アルツハイマー発症リスクが高まる可能性があります。また、慢性的なストレスは脳の神経細胞にダメージを与えることがわかっています。

性格的な特徴

性格や考え方の癖も、脳の健康に影響を与えることがあります。特に、以下のような傾向がある人は、若年性アルツハイマーのリスクが高まる可能性があります。
・短気で怒りっぽい
 怒りの感情を抑えられずにイライラすることが多い人は、ストレスホルモンの分泌が過剰になり、脳への負担が大きくなります。
・コミュニケーションが少ない
 一人で過ごすことが多く、人との交流が少ないと、脳を使う機会が減り、認知機能が低下しやすくなります。
・くよくよ考え込みやすい
 何事もネガティブに考えがちな人は、ストレスを溜め込みやすく、脳の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

若年性アルツハイマーの症状

若年性アルツハイマーは、進行性の病気であり、症状は初期・中期・後期と段階的に悪化していきます。

初期症状

若年性アルツハイマーの初期症状は、高齢者の認知症と同様に 記憶力の低下 から始まります。ただし、仕事や日常生活の中で「うっかりミス」が増える程度の変化のため、単なる疲れやストレスと誤解されることも多いです。

・物忘れが増える(同じ質問を繰り返す、約束を忘れる)
・注意力が散漫になる(ミスが増える、集中力が続かない)
・判断力が鈍る(予定を間違える、簡単な計算を間違える)
・やる気がなくなる(趣味や仕事への関心が低下)
・感情の起伏が激しくなる(イライラしやすい、落ち込みやすい)

中期症状

中期になると、 日常生活に支障をきたす症状 が顕著になります。初期の頃と違い、家族や職場の人が異変に気づきやすくなる段階です。

・見当識障害(日時や場所、人の認識が曖昧になる)
・計画的な行動が難しくなる(料理の手順がわからなくなる、仕事の段取りが組めない)
・失語症状(言葉がうまく出てこない、会話が続かない)
・被害妄想や幻覚(「物を盗まれた」と訴える、見えないものが見える)
・歩き回る・徘徊(目的なく外出し、帰れなくなる)

この段階では、家族の介護負担も大きくなり、仕事の継続が難しくなることが多くなります。

後期症状

後期になると、 自力での生活が困難 になり、全面的な介護が必要になります。

・家族の顔がわからなくなる(身近な人を認識できなくなる)
・意思の疎通が難しくなる(会話が成り立たず、言葉が減る)
・身体機能の低下(歩くことが難しくなり、寝たきりになる)
・食事や排泄の介助が必要(自力での食事ができない、失禁する)
・表情が乏しくなる(無表情になり、感情の起伏が減る)

この段階では、医療や介護サービスの利用が不可欠となり、家族だけでの対応が難しくなるケースがほとんどです。進行を遅らせるためにも、適切な治療やケアが重要です。

若年性アルツハイマーの診断方法

若年性アルツハイマーの診断は、 問診・検査・画像診断 を組み合わせて行います。早期に受診することで、症状の進行を遅らせる治療が可能になるため、違和感を感じたら速やかに専門医の診察を受けることが大切です。

以下が一般的な診断の流れになります。

  1. 問診
    最初に、 これまでの症状の経過や生活上の変化 について医師が詳しく聞き取ります。本人だけでなく、家族や身近な人からの情報も重要です。
    ・物忘れの頻度や内容
    ・仕事や日常生活でのミスの増加
    ・感情の変化(イライラしやすい、落ち込みやすい)
    ・生活習慣や既往歴、家族歴
    問診の結果によって、より詳しい検査が必要かどうか判断されます。
  2. 身体的検査
    認知症の原因には 脳以外の疾患(甲状腺疾患、ビタミン不足、糖尿病など)が関与することもあります。そのため、血液検査や血圧測定などを行い、 他の病気が原因ではないか を確認します。
    ・血液検査(貧血、糖尿病、栄養状態の確認)
    ・心電図(循環器の異常を調べる)
    ・内科的診察(全身の健康状態を確認)
  3. 神経心理検査
    記憶力や判断力など、 認知機能の状態を数値化 するための検査を実施します。これにより、 どの程度の認知機能の低下があるか を客観的に評価します。
    ・長谷川式認知症スケール:簡単な質問に答える形式
    ・ミニメンタルステート検査(MMSE):計算・言語・記憶などを評価
    ・時計描画テスト:視空間認知や計画力を調べる
  4. 脳画像診断
    脳の状態を詳しく調べるために MRIやCTなどの画像診断 を行います。これにより、 脳の萎縮の有無や血流低下 などを確認できます。
    ・MRI(磁気共鳴画像):脳の萎縮や異常タンパク質の蓄積を確認
    ・CT(コンピュータ断層撮影):脳の損傷や脳出血の有無を確認
    ・SPECT(脳血流シンチグラフィー):脳の血流の低下を調べる

これらの検査結果をもとに、 総合的に診断 されます。

若年性アルツハイマーの治療法

若年性アルツハイマーの治療では、薬物療法と非薬物療法を組み合わせることが重要です。薬によって 進行を遅らせたり、症状を和らげたり しながら、非薬物療法で 生活の質(QOL)を維持し、できることを増やす ことを目指します。

薬物療法

若年性アルツハイマーの症状を軽減し、進行を遅らせるために認知機能を改善する薬が使用されます。

  • アセチルコリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジルなど)
    脳内の神経伝達物質 アセチルコリン の分解を抑え、記憶や学習機能の低下を緩やかにします。
    代表的な薬:ドネペジル(アリセプト)、ガランタミン、リバスチグミン
  • NMDA受容体拮抗薬(メマンチン)
    脳の神経細胞を保護し、 過剰な興奮を抑えて記憶機能を維持 する薬です。
    代表的な薬:メマンチン(メマリー)
  • 行動・心理症状(BPSD)に対する薬
    認知症が進行すると、不安、興奮、幻覚、抑うつなどの 行動・心理症状(BPSD) が現れることがあります。これらの症状には 抗うつ薬、抗精神病薬、抗不安薬 などが使用されます。

非薬物療法

薬物療法と並行して、 生活の質を向上させるためのアプローチ も大切です。

認知リハビリテーション

脳の機能をできるだけ長く維持するために、 計算や言葉のトレーニング、簡単な作業を繰り返し行う 方法です。
・日記をつける
・料理の手順を考えて実行する
・計算ドリルやクロスワードを解く
こうした 適度な知的活動が脳の活性化 に役立ちます。

音楽療法

好きな音楽を聴く、歌う、楽器を演奏する ことで、リラックス効果を得たり、過去の記憶を呼び起こしたりします。
・音楽のリズムに合わせて体を動かすことで気分が安定 しやすくなる
・懐かしい曲を聴くと、過去の記憶がよみがえりやすい
楽しみながら 認知機能や感情の安定につながる 方法のひとつです。

回想法

昔の写真や日記を見ながら過去の出来事を振り返る ことで、記憶を刺激し、コミュニケーションを促進する方法です。
・家族や友人と昔の話をする
・写真や思い出の品を見ながら、エピソードを語る
過去の経験を思い出すことで 感情が安定し、自信を取り戻す 効果が期待できます。

若年性アルツハイマーのチェックリスト

若年性アルツハイマーは、仕事や家庭への影響が大きく、早期発見が重要です。以下のチェックリストをご参考に、気になる症状があるか確認してみましょう。

◻同じ質問や話題を繰り返すことが増えた
◻日付や曜日を間違えることが多くなった
◻鍵や財布などの置き場所を忘れることが増えた
◻知人の名前が思い出せないことがある
◻言いたい言葉がすぐに出てこないことが増えた
◻最近の出来事を忘れることが多くなった
◻慣れた道で迷うことがある
◻趣味や日課への興味が薄れた
◻蛇口やガスの閉め忘れが増えた
◻些細なことで怒りっぽくなった
◻身だしなみに無頓着になった

このチェックリストはあくまでも目安ですが、いくつか当てはまる場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします。

若年性アルツハイマーのサポート制度

若年性アルツハイマーを発症すると、仕事や家庭生活に大きな影響が出るため、適切な支援を受けることが重要です。公的な制度や相談窓口を活用することで、経済的・生活面での負担を軽減できます。

ここでは、利用できる主なサポート制度を紹介します。

若年性認知症コールセンター

若年性認知症の本人や家族が気軽に相談できる全国対応の電話相談窓口です。症状や対応の仕方、利用できる支援制度についてアドバイスを受けられます。
お問い合わせ番号:0800-100-2707
受付時間
月曜~土曜:10:00~15:00
水曜のみ:10:00~19:00
※年末年始・祝日を除く
https://y-ninchisyotel.net/

相談窓口(自治体・地域包括支援センター)

各自治体には、若年性認知症の相談窓口が設けられており、介護サービスや医療機関の紹介、福祉制度の案内を行っています。地域包括支援センターでも支援プランの作成や相談対応を受けられます。

職場での支援制度

勤務先によっては、短時間勤務やテレワークの導入、病気休職制度を利用できる場合があります。また、障害者雇用制度の適用を受けられるケースもあるため、職場の人事担当者に相談してみるとよいでしょう。

介護保険制度(40歳以上の特定疾病対象者)

40歳以上で若年性アルツハイマーを発症した場合、介護保険の特定疾病に該当し、要介護認定を受けることで介護サービスを利用できます。訪問介護やデイサービスなどが対象になります。

社会保険制度(傷病手当・障害年金など)

傷病手当金は、勤務先の健康保険に加入している場合、病気のために働けなくなった際に一定期間受給できます。また、病状が進行し日常生活に支障が出た場合は、障害基礎年金・障害厚生年金の受給対象になることもあります。

社会保険制度を活用する

若年性認知症の方を支援するために、さまざまな社会保険制度があります。適切な制度を利用することで、経済的負担を軽減できます。

  • 自立支援医療制度
    若年性認知症で通院治療を受けている場合、医療機関や薬局での自己負担額が1割(または所得に応じた上限額)に軽減されることがあります。申請は市区町村の窓口で行うため、住んでいる地域の自治体や通院先の医療機関に確認しましょう。
  • 障害者手帳
    認知症による生活の支障がある場合、精神障害者保健福祉手帳(精神疾患の影響がある場合)や身体障害者手帳(脳血管性認知症などで身体機能に障害がある場合)を申請できます。どちらも初診日から6ヶ月経過後に申請可能で、交付されると税金の優遇や交通機関の割引、公共施設の利用料軽減などの支援を受けることができます。
  • 障害年金
    働くことが難しくなった場合、公的年金制度の一環として障害年金を受給できる可能性があります。国民年金や厚生年金の加入者で、所定の障害等級に該当する場合に申請できます。初診日から1年6ヶ月が経過した後に請求が可能です。
  • 傷病手当金
    病気やケガで仕事を休み、給与の支払いを受けられない場合に支給される制度です。加入している全国健康保険協会(協会けんぽ)や健康保険組合に確認し、必要な手続きを進めましょう。
  • 医療費、介護費の減免制度
    医療費や介護サービス費が一定額を超えた際、その超過分が減額・支給される制度があります。加入している健康保険組合や自治体の窓口で詳細を確認し、申請手続きを行いましょう。

成年後見制度

認知症などにより判断能力が低下した方の財産管理や契約手続きを、家族や後見人が代行できる制度です。

住宅ローン返済の軽減制度

団体信用生命保険(団信)に加入している場合、認知症の診断を受けることで住宅ローンの支払いが免除または軽減されるケースがあります。また、銀行や金融機関によっては、支払いの猶予措置を設けている場合もあるため、事前に確認するとよいでしょう。

若年性アルツハイマーのケア

若年性アルツハイマーは適切なケアで進行を遅らせることが期待できます。

生活習慣の改善
バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠が大切です。地中海式食事や軽い運動、趣味の継続が認知機能の維持に役立ちます。

適度なリハビリ
リハビリを通じて、脳の活性化と身体機能の維持を目指しましょう。例えば、軽い計算やパズル、音楽療法、趣味の継続が認知機能の維持に役立ちます。また、歩行やストレッチなどの軽い運動を取り入れることで、身体の衰えを防ぐことができます。

日常生活の工夫
認知機能が低下しても生活のしやすさを保つ工夫をすることで、本人のストレスを減らし、日々の暮らしを快適にできます。
・物の定位置を決める → 鍵や財布の置き場所を固定
・メモやカレンダーを活用 → 予定やToDoを見える場所に記載
・タイマーで服薬管理 → 飲み忘れ防止

家族が気をつけること
介護をする家族も、本人の気持ちを尊重しながらサポートすることが大切です。
・無理強いをしない → できることを尊重する
・話を否定しない → 記憶のズレがあっても寄り添う

さくらリバースの紹介

さくらリバースでは、専門的な知識を持ったスタッフがご自宅やご在宅の場所へ伺い、お一人おひとりに合ったリハビリやケアをご提供しています。身体の機能を維持し、心の安定をサポートすることで、ご本人の自立を支え、ご家族の負担を軽減するお手伝いをしたいと願っております。

「どのようなサポートが受けられるのか知りたい」「自宅でのケアに不安がある」 という方は、ぜひお気軽にご相談ください。少しでもご安心してお過ごしくだされるよう、わたしたちが全力でサポートいたします。

まとめ

若年性アルツハイマーは、働き盛りの世代に影響を与える病気であり、ご本人やご家族にとって大きな不安を伴うものです。しかし、早期発見と適切なケアにより、進行を遅らせることは可能です。

日々の小さな変化に気づき、適切な診断を受けることで、できる対策が広がります。「もしかして?」と感じたら、一人で悩まず、専門医や支援機関に相談することが大切です。

監修:市姫 久春
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師 株式会社さくらリバース 訪問鍼灸リハビリマッサージ事業部
   

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